2014年02月13日

2014年 琉球新報 「落ち穂」コラム掲載

DAI

「合縁奇縁」人と人の気が合うのも、合わないのも全て不思議な縁によるものだという事。縁が縁を繋いでいく。そんなご縁の中で、大阪のロックバンドおかんのVocal DAIと出会うことができた。去年、字遊家龍一が勧めてくれたCDがきっかけで、6月に書店でのトーク、8月の海岸でのライブかなの音に行ってきた。ライブの日、沖縄は台風直撃だった。どうなるんだろうって雰囲気の中、一瞬にして皆を一つにした。言葉が魂に直接響いてくる様な波動だった。人がその姿に引き込まれいく。まさしく台風の眼。そんな感じだった。それから、なんどか挨拶を交わしたことはあっても、会話らしいことはなかったが、最近、チャンプルー荘に遊びに来てくれて聞くことができた。どうして続けてこれたのか?
「二つあって、かっこよく言えば、感動してくれる人がいて。自分がステージにあがる事によって、人が喜んでくれる事が何も替えがたい喜び。その先に、高校生とか中学生の子達が、昨日まで死のうと思っていたけど、今日の歌とメッセージで生きることにしましたと。うわべの言葉でなく、心からそういった想いをもらった時は、この子一人救うために、歌ってきたと自分で幸せだと思う。歌詞は、答えを見つけながら詩を書いていく。その一言が見つかって、完成。メッセージって基本的に自分に歌っていたりする。自分の経験から、あの時の自分は、何を言われたら、救われていただろうとか。その時に立ち帰ると答えがでてきたりとか。例えば『君の変わりはいない』に僕なりの答えを一言でいいから足さないと完成しない。君とあの人の間に流れていた時間を埋められる人は、いないから、君の変わりはいないんだよ。」
歌に惹きつけられたのは、パフォーマンスだけでなく言葉にDAIの答えがあるからだとわかった。全身で生きる事をまっすぐに伝えるメッセージは、夢をあきらめずに追いかける事の素晴らしさを私に教えてくれた。十七年追い続けた大阪城ホールライブの夢は、去年の四月に実現。これからも、おかんの活動でたくさんの人を繋いでいって欲しい。


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Posted by 沖縄アートギャラリー at 06:00│Comments(0)コラム
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