2016年03月24日
☆洋平とのラブストーリーごっこ最終話☆
チャンプルー荘も今年で11年。たくさんの出会いがあって、長いおつきあいになったゲストの中でも、洋平とは違うものがある。
10年前ほんと汚い格好でぼさぼさロン毛のガリガリ姿で自転車に乗って現れたのが、洋平21歳との初めましてだった。通ってくれるようになって、世代の差で東京ラブストーリーをしらないことにショックを受けていた翌日には、マンガ本を全巻買ってきて読破してからの
「ヨーコさん。もう大丈夫。前話読んだから東京ラブストーリーごっこできるよ。」
それから、社会人になり今では予想通りいい男に成長した^^
2年前の京都での仕事帰りに、
「今日これから四条あたりでどう?」
とメールしてみた。京都に行くこと自体予定外だったので、前もって知らせてないから、会えなくてもしょうがないかって思ってた。しばらくまっても返事がないから、別の予定いれようかなってアドレス帳ひらいたら着信が。ディスプレイには【洋平】
「ハイサイ☆もしもし~」
「ハイサイ。マジで京都なんですか?」
「うん。急遽こなきゃいけなくなってね。誰にも連絡してないからさ。
もし、洋平が今夜時間あったらと思ってね。」
「まだ、仕事なんで急いでかたづけて、20時河原町なんですけど、どうっすか?」
「うんいいよ。ぶらぶらして時間潰してまってる。高島屋前でいいかな?」
「おっけーっす。それじゃ20時高島屋で!」
ぶらぶらして10分前には着いた。小雨で肌寒かった。時計を見て5分前。マルイの待ち合わせの人だかりをみていたら、何組かのカップルがお互いを見つけては表情が緩んで笑顔になっていった。それを見て、やっと約束のラブストーリーごっこができるなと思い、一人ココロがどきどきしていった(笑)20時。まだこない。仕事だから仕方ない。30分は待つかなと覚悟したら、
「おまたせしました!」と洋平が、沖縄で会う感じとは違う想像を超えたいい感じのスーツにノータイで現れた。やばい。どきどきが増した。それから、洋平オススメのBarに行きお酒ときまぐれな会話を楽しんだ。周りはカップルばかり。洋平がわざとこの店を選んだのは、ごっこの約束を果たすため。ちゃんとわかってた。ありがと。
それから2年ちょっとが過ぎ洋平は30。今行かないとこれから忙しくなって次いついけるかわからないからって1週間ぐらい前に予約の電話をくれた。
言わなきゃいけないこともあってどうしようかなって思ってたから、ちょうど良かった。洋平は那覇について、2時間後にはいいかげんの酔い。10年分の話。これからの話をできたかな?
京都に帰る前の日は、ギャラリーでの最後の展示になるTödliches Gift(てーとりひぇす ぎふと)の「現実糖避化計画」最終日。私は、洋平に4日間作品を見てその中で欲しいなと思っていたリングを指さして
「指輪かって」
と言ってみた(笑)
「えっ。俺が買うんですか?」
「うん。この星砂のがほしい。」
「いいですよ。どの指にします?」
と言いながら、私の左手をとってくすり指にはめてくれた。
最後までごっこを通してくれた。不思議とどきどきはしなかった。きっと、洋平が指輪買ってのお願いに、たじろかず相手してくれたのがもう追い越されたなってね。ありがと♪ごっこでココロいっぱいになった。次は、洋平の伴侶に会えるの楽しみにまってる。
(ガラスの中に青砂と星砂がはいってる指輪に、チャンプルー荘の色とここで出会った人との思い出が☆となってるように感じたから欲しいなって思えた)

Posted by 沖縄アートギャラリー at 00:00│Comments(0)
│コラム
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